AI Daily Digest — 2026年10月9日

本日のAI業界注目ニュースを 12件 厳選してお届けします。

TOP 3

プロダクト

Anthropic、オープンソース向け脆弱性スキャンサービス「OSS Scanner」を無償で開始

Anthropicがオプトイン型のオープンソース脆弱性スキャンサービス「OSS Scanner」を発表した。Claude Mythosを含む同社の最も強力なモデルを使ってオープンソースプロジェクトを定期的かつ無償でスキャンする。出力されるレポートはすべてモデルが生成したもので、人によるレビューは行われない。

業界

CrowdStrike、単独とみられる攻撃者がAIペネトレーションツールで韓国の複数銀行に侵入したと報告

CrowdStrikeによると、中国語話者とみられる攻撃者が2026年9月末から10月初めにかけて、AI駆動のオープンソース・ペネトレーションテストツール「ARTEX」を使い、韓国の複数の金融機関を攻撃して大量のデータを盗み出した。新韓銀行では氏名、連絡先、収入、与信枠を含む2万5,000件超の記録が流出した。

OpenAIの年換算売上高が約500億ドルと報道、従来予想との差は約200億ドル

Financial Timesの報道によると、OpenAIは投資家に対し、9月末時点の年換算売上高が500億ドル近くに達したと開示した。外部推計の700億ドルを大きく下回り、差は約200億ドルとなる。差の原因は集計方法の違いで、AnthropicはAWSやGoogle Cloudなどパートナー経由の販売収入を計上する一方、OpenAIはそれを除外している。報道後に米ハイテク株は下落し、Nasdaq 100指数は1.4%安、NVIDIAは2.9%安、Oracleは5.5%安で引けた。

一部の数学者がOpenAIのボイコットを呼びかけ、AI生成の数学証明が数学界に殺到

テレンス・タオ氏が主宰するAHMが声明を発表し、OpenAIのボイコットを呼びかけた。700件超のAI生成証明ファイルを一度に公開したことは学術的行為ではなく力の誇示だとしている。OpenAIはこれに先立ち、内部モデルが1カ月で100件超の未解決数学問題を解いたと主張しており、約8,000件のテスト問題での成功率は約5%、1問あたり平均3時間のGPT-Proクラスの計算量を要したという。

Anthropic、2026年版利用ポリシーの更新を発表:11月12日に発効

Anthropicが新しい利用ポリシーを発表した。11月12日に発効し、変更の多くは既存ルールの明確化となる。欺瞞的行為を禁止する章の新設、選挙関連条項の範囲縮小、兵器ソフトウェアとドローン武装の禁止の明確化、監視や法執行に関する制限の精緻化、高リスク用途の追加、自律的な物理操作におけるhuman in the loopの要件などが含まれ、モデルに対する持続的かつ理由のない虐待行為の禁止も新たに加わった。

OpenAI、ChatGPTを悪用して偽装フロント型の影響工作を行ったロシアとイランの2つのアカウント群を排除

OpenAIが2つの秘密裏の影響工作を排除した。ロシア発の「Dark Clark」は偽のペルソナ「Mia Clark」を使って中南米のシンクタンク「Social Research Center」を操っており、報告開始以来初めてCategory 5と評価された。イラン発の「Bogus Bylines」は7人の偽記者を使い、世界の十数の中小メディアに100本近い長文記事を掲載させており、Category 4と評価された。

Waymo、50億ドルのデット・ファイナンスを完了し事業拡大を加速

Waymoが50億ドルのタームローンを完了したと発表した。同社初の負債による資金調達で、PIMCO、Blackstone、Sixth Streetが主幹事レンダーを、Goldman Sachsが単独ブックランナーを務めた。資金は米国内外での完全自動運転配車サービスの拡大加速に充てられる。Waymoは今年初めに160億ドルの株式による資金調達を完了しており、先月には米国15都市目でサービスを開始した。

リサーチ

技術

Hugging Faceのエンジニア、ML Internを使い約103ドルで小型モデル7個を自作

Hugging Faceのエンジニアであるyuvraj sharma氏が、HuggingChatのML Internモードを使い、数日で7つのモデルを作成した。CPUで動作し有効出力率99.7%の0.8Bプロンプト書き換えモデルや、柑橘類の病害識別精度を14.9%から52.8%に引き上げたQwen3.5-2Bのファインチューニングモデルなどが含まれ、計算コストは合計約103ドルだった。