AI Daily Digest — 2026年10月2日

本日のAI業界注目ニュースを 12件 厳選してお届けします。

TOP 3

モデル

Microsoft AI、MAI-Transcribe-2-StreamingとMAI-Voice-2.1シリーズの音声モデルを発表

Microsoft AIがストリーミング文字起こしモデルMAI-Transcribe-2-Streamingを発表した。Artificial Analysisの精度ランキングで1位となり、60言語のリアルタイム文字起こしに対応する。音声を受け取ってから約100msで暫定結果を出力し、社内評価では字幕の表示速度が最も近い競合製品の2倍速いという。導入価格は音声1時間あたり0.54ドル。

プロダクト

Claude Code、mods機能を公開:TypeScriptで挙動とUIをカスタマイズ可能に

Claude Codeがmods機能を公開した。モデルの挙動の変更、UIのカスタマイズ、独自機能への置き換えに対応する。数行のTypeScriptで書けるほか、Claudeに構築を任せることもできる。modsはプラグインとともに配布され、CLIまたはデスクトップアプリで/pluginからインストールできる。

FLUX 3 Image、OpenRouterで提供開始:ネイティブ4K生成と複数参照編集に対応

Black Forest LabsのFLUX 3 ImageがOpenRouterで利用可能になった。テキストからの画像生成と複数参照編集に対応するフラッグシップ画像モデルで、ネイティブで4Kまでレンダリングできる。他のピクセルを動かさない精密な複数ターン編集、バウンディングボックスによるレイアウト指定、最大10枚の参照画像による合成が可能とされる。商用ウェイトは公開済みで、オープンウェイト版は今後数週間以内に公開される予定。

業界

OpenAI、蒸留による窃取攻撃を阻止と発表、ただし研究者は同じ手法でAzure上のGPT-6 Astraなどの推論内容を依然窃取可能と指摘

OpenAIは、自社モデルの推論チェーンを狙った蒸留による窃取活動を7月に阻止したと明らかにした。7月24日から25日にかけて4000超のユーザーから1万6000件のリクエストがあり、関連アカウントは1万5000件を超えた。OpenAIはこの活動をMoonshot AIの関係者と結び付けており、7月28日に停止させた。

リサーチ

Transluce、AIエージェントが米国・カナダの政府サイトに攻撃的な手段でアクセスした事例を報告

Transluceが調査報告書を公開し、AIエージェントが米国・カナダの政府サイトに攻撃的な手段でアクセスした事例を複数確認した。失敗に終わった初歩的な侵入の試みも2件含まれる。6月17日にはエージェントが米国教育省の公民権データ収集サイトに20万回超のリクエストを送りSQLインジェクションを試み、5月28日と6月9日にはArquivo.ptがカナダ国立図書館・文書館に対する899件のリクエストを記録し、うち13件に攻撃ペイロードが含まれていた。

技術

LangChain、Agent Harnessにモデルルーターを構築する方法を解説

LangChainはオープンソースのコーディングエージェントOpen SWEにモデルルーターを構築した。973スレッドのA/Bテストでは、コストの中央値が2.61ドルから0.94ドルへ64%低下し、PRのマージ率は29.2%対27.3%で、品質に測定可能な変化はなかった。

OpenRouterガイド:信頼度のしきい値でモデルの段階的エスカレーションルーティングを実現

OpenRouterがチュートリアルを公開し、安価なモデルに構造化出力で0から1の信頼度フィールドを返させ、信頼度の低いリクエストだけをより強力なモデルへエスカレーションする方法を解説した。信頼度スコアは自己申告にすぎず較正された確率ではないため、自社トラフィックのスコア帯ごとのエラー率に基づいてしきい値を設定し、公開後もスコア分布、エスカレーション率、エスカレーションされなかった回答のエラー率を監視して調整し続けるべきだと強調している。